幕内随一のパワー相撲
相撲といえば、四つに組んでも、突き押しにしても、重心を低くし下から下から攻めるのが一般的。しかし、幕内の中でその観念から大きく外れた相撲を取る力士がいます。そう、大砂嵐です。
議論を呼んだ右の搗ち上げ、腕の力一本での掬い投げ、荒々しい上突っ張り。この荒々しく個性的な取り口には賛否両論ありますが、それが大砂嵐の人気につながっていると思います。
特に、上位初挑戦となった昨年平成26年名古屋場所では2日連続の金星という快挙を成し遂げました。この場所、議論となった大砂嵐の搗ち上げですが、多くの力士がこれの対策を立て相撲を取っていました。大砂嵐の搗ち上げを正面から受けながら勝利したのは大関・稀勢の里だけだったと思います。それ程どの力士も彼の相撲に一目置いていたということだと思います。
しかし、個人的に大砂嵐には相撲取りらしい相撲をもっと取ってほしいと思います。もちろん、搗ち上げ等を一切やめろと言うわけではありません。ただ、体が固く、怪我の多い力士でありながら、無理な体勢での投げ等が多いので、これから長く相撲を取るためには改善していく必要があるのではないかと思います。
また、その場所の横綱・白鵬戦では搗ち上げに頼らずとも、右四つで十分相撲を取れることが証明されたと思います。あの筋骨隆々な体ならば、力比べにも強いでしょうし。
大砂嵐本人も自分の取り口にこうした認識を持っており、また、向上心の強い性格だそうなので、今後のさらなる飛躍に期待しています。エジプト出身力士初の記録をどんどん達成していってほしいです。
平成27年3月場所 番付の予想と結果
今更な感じがしますが、私が先場所の結果を見て予想した番付と実際の番付を貼ります。ちゃんと発表前に予想したんですよ! ただ、記事にするのが遅くなっただけなんです(汗)
左が私の予想番付(偽物)、右が実際に発表された番付(本物)です。
東 | 予想番付 | 西 | 東 | 正式番付 | 西 | |
白鵬 | 横綱 | 日馬富士 | 白鵬 | 横綱 | 日馬富士 | |
鶴竜 | 横綱 | 鶴竜 | 横綱 | |||
稀勢の里 | 大関 | 琴奨菊 | 稀勢の里 | 大関 | 琴奨菊 | |
大関 | 豪栄道 | 大関 | 豪栄道 | |||
照ノ富士 | 関脇 | 隠岐の海 | 照ノ富士 | 関脇 | 隠岐の海 | |
玉鷲 | 小結 | 妙義龍 | 玉鷲 | 小結 | 妙義龍 | |
栃煌山 | 前頭筆頭 | 佐田の海 | 栃煌山 | 前頭筆頭 | 逸ノ城 | |
宝富士 | 前頭二枚目 | 逸ノ城 | 佐田の海 | 前頭二枚目 | 宝富士 | |
高安 | 前頭三枚目 | 豪風 | 高安 | 前頭三枚目 | 碧山 | |
碧山 | 前頭四枚目 | 栃ノ心 | 豪風 | 前頭四枚目 | 栃ノ心 | |
豊ノ島 | 前頭五枚目 | 遠藤 | 豊ノ島 | 前頭五枚目 | 遠藤 | |
安美錦 | 前頭六枚目 | 魁聖 | 安美錦 | 前頭六枚目 | 魁聖 | |
徳勝龍 | 前頭七枚目 | 誉富士 | 誉富士 | 前頭七枚目 | 徳勝龍 | |
時天空 | 前頭八枚目 | 常幸龍 | 松鳳山 | 前頭八枚目 | 時天空 | |
松鳳山 | 前頭九枚目 | 北太樹 | 嘉風 | 前頭九枚目 | 常幸龍 | |
嘉風 | 前頭十枚目 | 旭秀鵬 | 旭秀鵬 | 前頭十枚目 | 北太樹 | |
臥牙丸 | 前頭十一枚目 | 大砂嵐 | 大砂嵐 | 前頭十一枚目 | 旭天鵬 | |
旭天鵬 | 前頭十二枚目 | 千代鳳 | 千代鳳 | 前頭十二枚目 | 琴勇輝 | |
琴勇輝 | 前頭十三枚目 | 蒼国来 | 勢 | 前頭十三枚目 | 蒼国来 | |
荒鷲 | 前頭十四枚目 | 佐田の富士 | 佐田の富士 | 前頭十四枚目 | 荒鷲 | |
勢 | 前頭十五枚目 | 千代丸 | 豊響 | 前頭十五枚目 | 臥牙丸 | |
阿夢露 | 前頭十六枚目 | 豊響 | 阿夢露 | 前頭十六枚目 | 千代丸 |
横綱・大関陣はもとより、今回は三役も比較的予想しやすかった。それより下はかなり迷ったが、西前頭四枚目・栃ノ心から西前頭六枚目・魁聖までの五人がビタっと当たりました。これには自分でもびっくり^^;
返り入幕組の番付には参りました。特に、北太樹と臥牙丸が5枚差というのは予想できませんでした。
ブログを始める前は三役以上しか予想しておらず今回が初めてだったので、幕内全体の予想は結構大変でした。
次回からは、ちゃんと発表前に記事にしときます(笑)。
初の上位挑戦の場所
先日行われた番付発表では、三役の力士が総入れ替えとなり、照ノ富士・隠岐の海が新関脇(照ノ富士は初めての三役)、玉鷲が新三役、妙義龍が返り三役で小結となりました。
若い力士が力をつけ上位に留まるようになる一方、下位に番付を落としていた実力者も戻ってきました。「荒れる春場所」という言葉があるように、上位は熾烈な争いが繰り広げられそうです。
そんななか、今場所上位初挑戦となる力士がいます。佐田の海です。新入幕の場所で敢闘賞を受賞し、史上初の親子揃っての新入幕三賞という記録を達成したことは記憶に新しいですよね。
彼の持ち味はなんと言っても、出足の良さでしょう。立合い、鋭く踏み込んでの一気の攻め。見ていて気持ちの良い相撲です。また、守勢に回っても反応が良く、相手の突っ張りに対してとったりで返したり、土俵際で体を入れ替えたりと巧みな技術を持っています。声援が少ないのが不思議なくらいです。
しかし、佐田の海には体が小さいという弱点があります。昨年平成26年の九州場所での対栃ノ心戦のように、大きい相手と胸が合うと苦しくなります。上位は体の大きい力士が多いので、頭をつけたり、両差しになったりして上手く相撲をとってほしいですね。
好きな力士の一人なので、一つでも多くの白星を重ねていって欲しいです。
カナダ出身力士が誕生!
先日、カナダ人のブロディ・ヘンダーソンさんが錦戸部屋への入門が決定したというニュースがありました。カナダ出身力士は実に30年ぶりだそう。
身長201cm、体重150kgという立派な体格を持ち、元幕下も出場していたアメリカの相撲大会で優勝。なかなかの実力を持っています。
また、彼の強みは強さだけではありません。錦戸部屋の入門面接の際、自らの廻しを持参し稽古に参加するほどの強い熱意があります。親方もその様に心を打たれ、入門許可を即決断したという。
欧米出身力士は下半身の怪我が多いので、下半身をしっかり鍛えて欲しいですね。カナダ・アメリカとは環境も、力士のレベルも違うと思いますが、2年もすれば幕内で相撲をとっているかもしれませんね。
今後がとても楽しみです。