国技館で相撲を観たい!

会場に足を運んだことのない田舎者が、大相撲について思ったことなどを書いています。大相撲に関係ないこともあったりするかも。

幕内随一のパワー相撲

 

相撲といえば、四つに組んでも、突き押しにしても、重心を低くし下から下から攻めるのが一般的。しかし、幕内の中でその観念から大きく外れた相撲を取る力士がいます。そう、大砂嵐です。

議論を呼んだ右の搗ち上げ、腕の力一本での掬い投げ、荒々しい上突っ張り。この荒々しく個性的な取り口には賛否両論ありますが、それが大砂嵐の人気につながっていると思います。

特に、上位初挑戦となった昨年平成26年名古屋場所では2日連続の金星という快挙を成し遂げました。この場所、議論となった大砂嵐の搗ち上げですが、多くの力士がこれの対策を立て相撲を取っていました。大砂嵐の搗ち上げを正面から受けながら勝利したのは大関稀勢の里だけだったと思います。それ程どの力士も彼の相撲に一目置いていたということだと思います。

しかし、個人的に大砂嵐には相撲取りらしい相撲をもっと取ってほしいと思います。もちろん、搗ち上げ等を一切やめろと言うわけではありません。ただ、体が固く、怪我の多い力士でありながら、無理な体勢での投げ等が多いので、これから長く相撲を取るためには改善していく必要があるのではないかと思います。

また、その場所の横綱白鵬戦では搗ち上げに頼らずとも、右四つで十分相撲を取れることが証明されたと思います。あの筋骨隆々な体ならば、力比べにも強いでしょうし。

大砂嵐本人も自分の取り口にこうした認識を持っており、また、向上心の強い性格だそうなので、今後のさらなる飛躍に期待しています。エジプト出身力士初の記録をどんどん達成していってほしいです。